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2016年3月9日

よこやまの道 万葉集に誘われて

多摩の横山の歌として有名な防人の歌です。  
赤駒を 山野に放し 捕りかにて
多摩の横山 徒歩ゆか遣らむ
万葉集から   詠み人:宇遅部黒女

<現代語訳>
赤駒(飼っている馬)を山野に放しているので捕まえられない
多摩の山並みを歩かせて、
(九州の大宰府まで)行かせることになるのかなぁ
防人として、夫を送り出す妻の悲哀が感じられる素朴な歌ですね。

さてみなさんは、多摩丘陵の「よこやまの道」をご存知ですか?
ヤマレコなどで、時々、投稿されていますよね^^b

先般の南高尾の下山でご一緒した地元の方との歴史談議。
この防人の歌の話が出てきました。
小田急線「永山駅」~よこやまの道~京王線「南大沢駅」
防人というのは、飛鳥時代~奈良時代にかけて、大陸の唐からの
侵略に備えて、九州の大宰府(今の北九州)に防備の任についた
兵士のことです。
主に、関東(昔は東国と言いました)から派遣されていました。
費用は自腹、任期は3年(延期も多かった)とのことで、そのまま
帰ることができなくなった兵士も多かったそうです(涙)
記録では、2000人以上が常時派遣されていたそうな・・・

よこやまの道は旧東海道に繋がっており、この道を通って行く
防人たちへ、たくさんの歌が詠まれました。
万葉集には防人の歌として、100首ほどが掲載されているそうです。

地元の山(丘陵かな?)ですが、まだ歩いていないので、一度、
暑くなる前に歩いてみたいと思います^^
万葉に想いを馳せながら・・・(なぁんて)

(おしまい)